白いバラが秘める【3つの顔】純愛、聖母マリア、そしてドイツのレジスタンス

白いバラ。美しいよね、神々しい。
バラはよく絵に描かれる。赤いバラとはまた違った雰囲気が良い感じ。

 調べると「純潔」とか「相思相愛」など恋愛に関する花言葉が多し。そう言われて花を眺

めれば確かにそのようにも感じられるから不思議だよね、うん。

 バラ(薔薇)は、古代から「愛と美」の象徴でしたが、キリスト教の文脈では特に深い意味を持ちました。

 キリスト教では初期のキリスト教美術において、しばしば聖母マリアと共に描かれたようで。
 キリスト教の伝承では、アダムとエバが原罪を犯す以前のエデンの園に咲いていたバラには「棘がなかった」とされます。

  白いバラをマリアと共に描くことで、マリアがこの原罪の影響を受けない**「棘のないバラ」にたとえられ、彼女の純潔と無原罪の御宿り**を象徴したのだそうです。

 さらにまた調べると第二次世界大戦中のドイツには、ミュンヘン大学の学生らが主導した反ナチス抵抗運動組織「白バラ (Weiße Rose)」がありました。
 彼らは非暴力的な手段でヒトラー政権への反対を訴え、多くのメンバーが処刑されました。この活動により、白いバラは勇気と抵抗の象徴ともなっています。
 
 これに関連する本に「白バラは散らず」というのがありまして、最近読んでるんです。
 「白バラ」は1942年から1943年にかけて、ミュンヘン大学の学生であったハンス・ショル、その妹のゾフィー・ショル、クリストフ・プロープストらによって結成されました。
彼らはナチスの非人道的な行為を非難するビラを作成・配布し、国民に抵抗を呼びかけました。たった、それだけで処刑されてしまいました。
 文章から、あの時代の空気感がビリビリ伝わってきます。平穏な日常から、どんどん鬼気迫る状況に環境が変化していく様が描かれていて。
 文体も私好みで琴線に触れるものがありました。
 運動の主要メンバーは逮捕され、処刑されましたが、彼らが掲げた**「自由」「人権」「良心」**といった理想や、彼らの勇気ある行動の精神は、後の世代にも受け継がれ、ナチス抵抗運動の象徴として残り続けました。
 この「精神が生き続けること」を本のタイトルで「散らず」と表現しているんだろうと思います。

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