そうだ、ニンジンジャムを作ろう。
ニンジンと言えばオレンジ色。
私のテーマカラーもオレンジ色。なぜだかオレンジ色が大好きで。
オレンジ色について調べてみると、オレンジ色は赤の情熱と黄の知性が混ざり合った色であり、仏教においては「悟り」や「修行僧の衣の色」として、世俗を超越した象徴性を持ちます。
そう言われてみると、確かにそうかもしれないな、と思っちゃいます。
自分は絵描きであるゆえに、色にも非常にこだわりがあります。それでいつだったかな、自分のテーマカラーは何色か?と考えたことがあったっけ。
自分を象徴する色は絵描きとして決めておこう。と思ったのでした。
その時に、この色は無い、この色は自分に合わない、と詰めていった結果、オレンジ色か。ということになりました。
それ以来、オレンジ色は自分を象徴する色として大事に考えております。そういうこともあってか、日が昇る時や沈む時に現れる一瞬のオレンジ色の輝きに身を置くと、なんとも言えない幸福を感じるもんです。
ところでオレンジ色と言えばニンジンです。今、私たちが目にするニンジンは、鮮やかなオレンジ色ですが、実はこれは比較的新しい品種だそうで。中世ヨーロッパで主流だったニンジンは、紫、白、黄色だったようです。
せっかくなので、もう少し調べてみよう。
17世紀、オランダの栽培家たちが、彼らの独立を導いたオラニエ=ナッサウ家(オランダ王家)のシンボルカラーであるオレンジ色を讃えるため、野生種を交配し、現在のオレンジ色のニンジンを作り出したとされています。
それはそうと、絵描きは日常の至る所に美を見つけ出そうとする生き物です。
そこでニンジンがあると、ジャムを作りたくなるものです。なぜならジャム作りは絵の具を作る様子に似ているのです。
あの砂糖のとろける感じといい、煮詰めていく時の感触といい。それは顔料を樹脂で撹拌する様子そのものです。
絵の具を食べるのは絵描きの夢ですが、それをすると命が危ないので、大抵の画家はジャムづくりに勤しむわけです。
ニンジンていうのは土の中で育つため、古くから「地下世界の知恵」や「隠されたエネルギー」の象徴と見なされてきました。これは、おそらく日本でのことではなくてヨーロッパでの話しかと思いますが。
絵の具づくりも錬金術のようだけれど、ニンジンジャムだって、その過程こそは正に錬金術。
土から掘り出されたニンジンの根(地下の生命力や知恵)が、火と砂糖を経て、太陽のようなオレンジ色の宝石(地上の美)へと昇華する。
ジャムは基本的に材料と材料の60%程度の砂糖とph2.9〜3.4の酸味、1%以上のペクチンで生まれます。
ニンジンジャムは自分のテーマカラーということもあって、超得意。
ニンジンを煮てペースト状にしてからジャムにするのが一般的かと思うけど、私の場合は、それが面倒なのでみじん切りにしてジャムにしちゃいます。
今回ニンジンジャムを作ったのは、その前まで食べていたガマズミのジャムを食べて無くなってしまったからでした。
このガマズミジャムは今から20年以上前に母が作ったもので、冷蔵庫の奥から最近発見したんですよね。ガマズミの実とうのは、とても酸っぱくて強烈です。そのことで、おそらく20年以上たった今でもカビすら生えないのだと思います。
発見した時には上半分は結晶化して固くなってましたが、下半分は、ちょっと舐めてみると、なんとか食べれそうな雰囲気。
それで、これを食べてるうちに、ニンジンジャムを作ろうか?という気持ちがムクムクと湧き上がってきたものです。
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