これは猫の尻尾のような白い花になる種です。
私はよく広瀬川の川っぺりを散歩するんですが、そこで星を発見。思わずスマホを取り出しパチリ。
どういうわけで、こんな種の付き方なのでしょうね?まるでDNAの二重螺旋を思わせます。
あるいは、星のような形をした実の集合体が、生命の終わりと再生を同時に語りかけてくるようです。
この植物は、おそらくユキヤナギ(雪柳)、あるいは近縁種のシモツケ(下野)の仲間の果実か、もしくは類似した特徴を持つものらしい。
特に、一つ一つの実が五角形あるいは星形に見える構造が目を引きます。
五角形は、絵描きにとって、いろいろ思索の種になります。どういうことでしょうか?
せっかくなので、それらのいくつかを少しご紹介しましょう。
五芒星とも言われ、ペンタグラムとも言われる星を内包する正五角形は手足を広げた人間の姿にも重ねられ、「ミクロコスモス(小宇宙)」としての人間が、大宇宙(マクロコスモス)の原理を全て内包していることを示します。
日本では特に陰陽師の安倍晴明が魔除けの印として「晴明桔梗」として用いたことが知られ、陰陽五行説の「木・火・土・金・水」を表します。陰陽五行説というのは、すべてのものは「陰」と「陽」という相反する二つの性質から成り立ち、その調和によってバランスが保たれ、万物を構成する根本元素として「木・火・土・金・水」の5つと考え、それらが互いに影響し合って変化・循環する、とする考え方です。
また別の視点から見ると、正五角形の星は美の極致である1:1.618の黄金分割で出来ています。その昔、私は黄金比を美しいとも、なんとも思っていませんでした。しかしこの比率で、どこまで割っても、その比率が変わらないこと。またフィボナッチ数列などを知るにつれ、その不思議さ数的美しさに感嘆したものです。
黄金分割は黄金比とも言われるのですが自然や人間の成長の中にも現れてくる。私が正五角形、あるいは星型のものを見るとき、同時に、あの美しい黄金比を感じるのです。
また、別の見方をしてみましょう。
ユキヤナギの仲間の乾燥した星型の実というのは錬金術のようでもあります。
錬金術において、その目標は、不完全なもの(卑金属)を完全なもの(黄金)に変え「変性」することです。
ユキヤナギの白い雪のような花は、生のはかなさや不完全な美、すなわち「変性前の物質」を象徴します。
乾燥した星型の実は、そのはかない美しさから水分や熱(感情や形骸)を抜き取り、純粋な「種」の形態、すなわち「変性を経て定着した究極のエッセンス」へと到達した姿と言えないでしょうか。
この星の実の連なりは、まさに、一粒一粒が、錬金術の複雑な工程の段階を封じ込めているのかもしれません。

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